特別展 文化勲章受章記念 井茂圭洞の書―神戸が生んだかな書の巨匠―

- 2026年4月18日(土)~ 2026年6月14日(日)

- 神戸ゆかりの美術館
現代の「かな書」を代表する書家・井茂圭洞氏が、2023年度に文化勲章を受章されたことを記念し、その書業の集大成となる展覧会が地元・神戸にて開催されます。
本展では、井茂氏が長年研鑽を重ねてきた独自の表現「散らし書き」に焦点を当て、現代的な美意識と高い独創性を備えた作品群をご紹介します。線の強弱や余白の美を活かし、リズムや呼吸までも表現するその書は、従来の枠を超えた新たな芸術として高く評価されています。
井茂圭洞氏(本名・雅吉)は1936年、神戸市に生まれました。兵庫県立兵庫高校在学中に生涯の師・深山龍洞氏と出会い、書の道へ進む大きな転機を迎えます。その後、長年にわたり第一線で活躍し、日本芸術院賞をはじめ数々の栄誉を受賞。2012年には日本芸術院会員に就任、2023年には文化勲章を受章、さらに2024年には神戸市名誉市民の称号が贈られました。
井茂氏は「書線は心臓の鼓動の軌跡、呼吸の形象化である」と語り、書を“時間と精神の表現”として追求し続けています。本展では、その理念が色濃く反映された作品を通して、制作時の心の動きや緊張感を体感いただけます。
展示作品は、2015年に神戸市立博物館へ寄贈された代表作を中心に、新たに選定された作品を加えた約70点。井茂圭洞氏の歩みとともに、その芸術の深化と革新の軌跡をたどる貴重な機会となっています。
現代かな書の最前線に触れることができる本展に、ぜひご注目ください。